僕は自分のお腹に刺すつもりだった包丁を床に落としました。
そして、ただ泣き崩れていました。
もう限界だったんだろう。
まだ小学四年生の子どもには背負うモノが多すぎたのだろう。
虐待、家庭内暴力、兄への虐め、両親の不仲。
10歳の子どもには受け入れる事はとてもじゃないけどできませんでした。
それから、ずっと泣き続けていました。
「もう・・・耐えられないよ・・・。」
小さな声で発した言葉は、本当に切なく辛いものでした。
誰も助けてなんかくれないんだ・・・。
誰も言えないんだ・・・。
誰にも頼れないんだ・・・。
死にたかった……。
ただ単に死にたかったんです。
この苦しみから解放されるならば、命なんていらない。
この悲しみから解放されるならば、命なんていらない。
この絶望から解放されるならば、命なんていらない。
この辛さから解放されるならば、命なんていらない。
命なんていらない。
そう強く思っていました。
悲しい事ですが、これが僕の現実だったのです。
しかし、これ以上の痛みが僕を襲う事になると誰が予想できたのでしょう。