毎晩続く両親の喧嘩。
子どもを殴る父親。
機嫌を損ねると食事を与えず、殴る母親。
止まらない長男への虐め。
長男の家庭内暴力。
僕の自殺未遂。
虐めを見てみぬ振りをする教師。
僕を取り巻く環境はそういったものでした。
ある日の事でした。
兄は帰ってくるなり僕を殴りつけました。
兄の体はアザだらけでした。
学校でやられたのでしょう。
完全に狂っていました。
殴られ続ける僕はあの夜の事を思い出しました。
そう、万引きをした夜に母親に殴られ続けたあの夜を。
あの時と同じ感覚。
自分が自分では無くなる感覚。
どれぐらい時間が経ったでしょう。
気が付くと兄の暴力は止んでいました。
僕は倒れこみ、全身を殴られた痛みで動く事ができませんでした。
その時、僕の骨は折れていました。
その日を境に兄の僕に対する暴力は毎日続きました。
日課と言った方が良いかも知れません。
もちろん、両親は無関心でした。
彼らは彼ら自身の事で精一杯だったようです。
喧嘩ばかりしている親。
僕がいくら殴られようが関係無かったのでしょう。
アザだらけになる体、壊れていく心。
毎日続く両親の喧嘩と兄からの暴力。
もうその頃には自殺願望以外の感情は感じなくなっていました。
ただ、死にたいと思っていました。
あの時に殺されたかった。
こんな辛い思いをするぐらいなら死んでしまいたかった。
自分が自分では無い感覚もありました。
まるで自分がロボットのように感じるのです。
感情が無くなり、何にも反応しなくなりました。
それでも学校では明るく振舞いました。
ただ騒いで、学級崩壊をさせて。
家に帰るとまるで人形のように殴られ、倒れる。
そんな日々が続いていました。
全てを呪って生きていました。
誰も助けてくれない。
誰にも言えない家庭内暴力。
両親の喧嘩。
親から浴びせられる罵声と暴力。
そんな日々が続いていたのは僕が10歳の時でした。