2007年6月3日日曜日

潰された心

毎晩続く両親の喧嘩。

子どもを殴る父親。

機嫌を損ねると食事を与えず、殴る母親。

止まらない長男への虐め。

長男の家庭内暴力。

僕の自殺未遂。

虐めを見てみぬ振りをする教師。






僕を取り巻く環境はそういったものでした。





ある日の事でした。

兄は帰ってくるなり僕を殴りつけました。

兄の体はアザだらけでした。

学校でやられたのでしょう。

完全に狂っていました。






殴られ続ける僕はあの夜の事を思い出しました。






そう、万引きをした夜に母親に殴られ続けたあの夜を。

あの時と同じ感覚。

自分が自分では無くなる感覚。






どれぐらい時間が経ったでしょう。





気が付くと兄の暴力は止んでいました。

僕は倒れこみ、全身を殴られた痛みで動く事ができませんでした。

その時、僕の骨は折れていました。







その日を境に兄の僕に対する暴力は毎日続きました。







日課と言った方が良いかも知れません。

もちろん、両親は無関心でした。

彼らは彼ら自身の事で精一杯だったようです。

喧嘩ばかりしている親。

僕がいくら殴られようが関係無かったのでしょう。

アザだらけになる体、壊れていく心。






毎日続く両親の喧嘩と兄からの暴力。





もうその頃には自殺願望以外の感情は感じなくなっていました。

ただ、死にたいと思っていました。





あの時に殺されたかった。




こんな辛い思いをするぐらいなら死んでしまいたかった。

自分が自分では無い感覚もありました。

まるで自分がロボットのように感じるのです。

感情が無くなり、何にも反応しなくなりました。






それでも学校では明るく振舞いました。





ただ騒いで、学級崩壊をさせて。

家に帰るとまるで人形のように殴られ、倒れる。

そんな日々が続いていました。






全てを呪って生きていました。





誰も助けてくれない。

誰にも言えない家庭内暴力。

両親の喧嘩。

親から浴びせられる罵声と暴力。













そんな日々が続いていたのは僕が10歳の時でした。