家庭で荒れ狂う長男。
両親の喧嘩もドンドンと過激になっていきました。
「お前の血なんか受け継いでるから、あんな出来損ないが出来たんだよ!!」
「アンタが酒乱だからあんな子が出来たのよ!私のせいにしないでよ!」
そんな会話が繰り返される毎日。
僕達兄弟の心はもう・・・元へ戻る事は無かったのでしょう。
傷つく事に慣れる事はありませんでした。
心の傷は底なしに深くなっていきました。
産まれて来なければ良かったの?
生きていちゃいけないの?
俺達が居るから両親はこんな喧嘩をしなくちゃいけないの?
そんな思いが全身を包んでいました。
多分、兄弟全員が同じ思いだったのでしょう。
毎晩、リビングで喧嘩が始まると子ども部屋に閉じこもり、三人で泣いていました。
ただただ、泣いていました。
響き渡る両親の怒声。
涙はとめどなく流れていきました。
そんなある夜の事でした。
深夜、二時ぐらいだったと思います。
兄が行方不明になりました。