2007年6月4日月曜日

新月の夜に

家庭で荒れ狂う長男。

両親の喧嘩もドンドンと過激になっていきました。





「お前の血なんか受け継いでるから、あんな出来損ないが出来たんだよ!!」




「アンタが酒乱だからあんな子が出来たのよ!私のせいにしないでよ!」





そんな会話が繰り返される毎日。

僕達兄弟の心はもう・・・元へ戻る事は無かったのでしょう。

傷つく事に慣れる事はありませんでした。

心の傷は底なしに深くなっていきました。






産まれて来なければ良かったの?




生きていちゃいけないの?




俺達が居るから両親はこんな喧嘩をしなくちゃいけないの?





そんな思いが全身を包んでいました。

多分、兄弟全員が同じ思いだったのでしょう。

毎晩、リビングで喧嘩が始まると子ども部屋に閉じこもり、三人で泣いていました。





ただただ、泣いていました。




響き渡る両親の怒声。

涙はとめどなく流れていきました。






そんなある夜の事でした。






深夜、二時ぐらいだったと思います。













兄が行方不明になりました。