兄の自殺未遂から一夜明けて。
次の日、僕は何も無かったかのように学校へ行き、騒ぎ、いつも通りを装いました。
兄の事は誰にも言えなかったです。
言うつもりもありませんでした。
家の事は絶対に口外しない。
家族の事は口には出さないし、外では仮面を被った自分を装う事を誓いました。
友達には何も語るまいと思いました。
ただ、騒いでだけいれれば良い、家の事を少しでも忘れられれば良い。
そう思っていました。
それでも、家には毎日帰らなくてはならなくて。
家に帰れば長男の暴力の嵐が僕を待っていて。
リモコンで殴られる日もあれば。
棒で殴られる日もあれば。
紐で首を絞められて失神させられる日もあれば。
食事出来ない程に口が切れる日もあれば。
骨が折れる日もあれば。
歯が欠ける日もあれば。
夜になれば酒に酔った両親が暴れだし。
子ども部屋に篭り、涙を流し。
ただただ、時間が過ぎて行く事を願う日々。
その頃の僕の夢は両親と長男を殺す事でした。
積もりに積もったこの恨みを、体で償ってもらおうと。
もちろん、今はそんな事は思っていません。
ですが、当時は本気で思っていたんです。
高校一年になったら、両親と長男を殺し、家を燃やす事。
怒りが強く、僕の心を支配していました。
気が付けば僕は中学生になっていました。