2007年6月16日土曜日

血塗れの手

あれは兄をスパナで殴りつけ、大怪我をさせた夜でした。





両親は酷く僕を叱りました。




もちろん、暴力も一緒に。

怒鳴られながら殴られる僕。

あぁ、またいつもの感覚だ。

自分が自分では無い感覚。

今殴られているのは僕じゃないんだ。






「ただの喧嘩にしてはやりすぎだろうが馬鹿者!!」





覚えている両親の言葉はそんなものでした。

この時、僕は思いました。





この人たちは何を言っているんだろう?





今まで散々僕を殴りつけてきたのは長男とお前らじゃないか。

散々子どもの目の前で喧嘩をしてきたのはお前らじゃないか。

長男の暴力を無視し続けたのはお前らじゃないか。

耐え切れなくなった心が爆発したんだよ。

それをただの喧嘩だと?





殴られながら、ただ冷静にそう思っていました。





何も解かってない両親に激しい怒りを覚えました。

ただの喧嘩でスパナで殴るなんてありえないじゃないか。

何で家庭の事を、僕の事を無視するの?

僕は産まれてこなければ良かったの?





死にたかった…。




全てに絶望していました。

産まれて来た事、長男の僕への暴力の無視、激しく燃える怒り。

何もかもが壊れていたのでしょう。





ただ、死にたかった。



綺麗事なんて聞きたくなかった。

生きていれば良い事あるよ、なんて言葉なんか信じていなかった。

だって、今まで生きてきて良い事なんて何一つ無かったのだから。












そして、僕のリストカットが始まりました。