僕の中で受験は高校へ入る試験ではなく、周りにいる大人達への復讐の手段となっていました。
勉強でしか人を計らない大人への復讐でした。
気が付くと、もう十二月・・・。
クリスマスが近くて、パーティーに呼ばれたりしましたが、勉強があるからと断りました。
何も感じない。
冷たく凍った心は冬の寒さにも似ていて、僕は冬が好きでした。
夜はベランダに出て、星を眺めながらボーっとしていました。
我が家は都内ですが、かなりの田舎なので星が綺麗だったんです。
腕を切り、ベランダで星を見る。
これが僕の日課でした。
両親の喧嘩だけは続いていましたが、それ以外は我が家は平穏でした。
その頃はもう既に家族には何も期待していなかったので、何も思いませんでしたが。
もう壊れた僕には関係の無い事でした。
その時の僕の状態はと言えば。
原因不明の激しい頭痛、不眠、感情の著しい欠如、リスカといったものでした。
最悪でした。
でも、それが普通だったから何も思っていなかったのですが。
それから毎日勉強を続けました。
やっと受験の日を向かえ、僕は全力で試験に臨みました。
今までの成果を発揮して、何としても合格しようとしました。
結果は学区内でも五本の指に入る進学校に合格しました。
全く嬉しくありませんでした。
ただ、周りの大人は衝撃だったでしょう。
学級崩壊させていた張本人が進学校へ入学出来た事が。
受験後、僕は完全に絶望していました。
受験が終わって浮かれる友達と何となく騒ぐ毎日がまた来たのですから。
勉強をしている間は忘れる事が出来た事を、嫌でも考えなければならないのですから。
そして、卒業までにあんな事が起きるなんて誰が想像できたでしょう。