卒業目前の三月。
僕は放心状態でした。
大好きな友達との別れ。
大好きな地元との別れ。
僕には受け入れられるはずがありませんでした。
卒業式前日。
僕は特に仲の良い友達五人と帰りました。
あぁ、これでみんなで帰るのは最後なんだなぁ、と他人事のように思っていました。
信じられなかった。
夜は一人で泣き明かしました。
そして卒業式の日。
僕は式の間中、泣きっぱなしだった。
辛い経験を分かち合った友達との別れ…。
それは耐え難い苦痛を僕にもたらしました。
その日の夜。
僕の記憶が飛んだのです。
過去に家庭であった事全てが消えたんです。
なぜなのかは解かりません。
多分、友達との別れが大きなショックだったのでしょう。
僕に残っていたのは…自殺願望だけでした。
家庭であった辛い経験は全て忘れてしまいましたが、心は正直でした。
無意識のうちに溜め込んだ苦しみは根強く僕を支配していました。
そして、僕は高校に入学しました。