2007年7月16日月曜日

溢れ出した怒り

それは高校一年の時でした。

ある程度友達も出来て、少し落ち着いてきた時。

やる気も無く毎日学校へ通う日々でした。





8時30分からいつものように授業を受け、昼休みになり、3時30分に授業が終わり・・・。




機械のようにただやる事をこなすだけでした。

それでも騒ぐ事は忘れませんでした。

騒いで居なければ、心が潰されてしまう。

少しでも落ち着いてしまうと、心は耐えられない。

授業が終わり、帰り道が同じ方向の友達と電車に乗り、電車に揺られながら喋っていました。

友達は途中で降りて、帰って僕は車内で一人になりました。

すると





「良いよなぁ、学生は何の悩みも無くてよ~!社会人は辛いぜ~!」




少し離れた所に座っていたサラリーマンが二人で話しているのが聞こえました。

僕の中で何かが壊れていく感覚を味わいました。





悩みが何も無いだと?




俺がどんな思いで毎日家に帰っていると思う?

俺がどんな思いで学校へ通っていると思う?

俺がどんな思いで腕を切っていると思う?

俺がどんな思いで笑っていると思う?





一気にフラッシュバックが僕を襲いました。




あの殴られながら生きていた頃に引き戻されました。





またあの目線、感覚、角度から兄の拳が飛んできました。

またあの目線、感覚、角度から親の罵声が聞こえてきました。





立っていたはずの僕はいつの間にか電車内で座り込んでしまいました。

そして目には激しい怒りが宿っていました。

そのサラリーマンが降りるのを待ち、同じ駅で降りてホームでむなぐらを掴み、壁に押し付け僕は怒鳴りました。






「悩みがねぇだと?!てめぇに何が解かんだよ!!何が解かんだよ!!!」





今まで溜めてきたものが爆発した瞬間でした。

サラリーマンはただオロオロするばかりでした。

殺意に満ちた目で睨んでいました。

硬く握られた拳は震え、息は荒くなっていました。





すぐに駅員が来て、駅員室に連れて行かれました。




キレた理由は勉強で悩んでいた事にしました。

学校へは連絡はせずに、穏便に済ませてくれました。

僕の怒りは収まっていませんでしたが、感情を隠す事は本当に上手くなっていました。













パンドラの箱はゆっくり、確実に開いていきました。