その後、家に帰らず友達に会いに行きました。
会った瞬間、涙がこぼれました。
「会いたかった、本当に会いたかったんだよぉ・・・。」
滲み出るような声は小さく震えていました。
死にたい思いと、友達と離れたくない思いが激しい葛藤をしていたんです。
心の底から死にたい、心の底から友達と離れたくない。
そして、葛藤が続くとまたいつもの感覚に襲われるのです。
自分が自分で無い感覚。
自分の手が自分の手に見えない。
誰か、他人の体を借りて自分が動いているような感覚。
あらゆるプラスの感情を感じる事が無い心。
苦しみや悲しみや辛さも和らぎます。
しかし、マイナスの感情だけは消える事はありませんでした。
自殺願望は強くなるばかりでした。
腕を切る回数も増えました。
親と兄を憎む気持ちも激しくなりました。
こんな汚い自分が生きている事が許せなくなりました。
壊れた心に誰も、僕自身でさえも気付かずに時間は流れました。
そんな壊れた心を持って限界まで生きていたある日の事でした。