HPに救われた、あの日。
僕の意識の全ては変わりました。
自分の内側に目を向けよう、と思い始めました。
気付かない振りをして、無視し続けてきた闇に目を向けようと。
枯れてしまった感情を取り戻そうと。
そして、それは虐待とPTSDとの長い戦いの始まりでもありました。
全ての虐待児が自分の精神を省みて、進み始める事はゼロからのスタートではありません。
それは絶対零度からのスタートなんです。
現実はそんなに僕に対して優しくは無いものでした。
張り詰めた糸が切れるが如く。
凍りついた海に放り出されるが如く。
暗闇で唯一の光を消されるが如く。
虐待児として一番最初にするべき傷の癒しとは。
「自分は虐待を受けたと認める事。」
親からは愛されていなかったと認める事でした。
それは耐え難い苦痛でした。
たとえどんな親であろうと、僕は彼らの子どもです。
アル中でも、暴力を振るったとしても、侮辱しようと、彼らは僕の親だった。
どんな親でも僕は親を心の底では愛し、愛されたいと願っていました。
僕の心は僕が真摯に向き合えば、しっかりと答えをくれました。
愛情を注がれて育った。
これが僕の心の答えでした。
そして、それを否定する事から僕の再スタートは始まったんです。
それが傷を癒す第一歩なのだから・・・。
悲しい始まりでした。
孤独な始まりでした。
辛い始まりでした。
それでも、そうしなければ僕の心は本当に死んでしまうから。