時間が経つのは、とてもゆっくりでした。
確かにネットには依存していたけれど、別に無くてはならないものじゃなかった。
ただ、書き込みにレスをしたかった。
自分の事を考えずに済んだのは最初の頃だけでした。
自分のトラウマと重なる書き込みがあると、すぐに心は崩れました。
フラッシュバックを起こしたり、腕を切ったり。
そして、日増しにそれは起こる様になってきました。
なぜなら、トラウマと直結する書き込みが増えたからです。
悪い事なんかじゃないから、俺みたいな馬鹿どうでも良いから、吐き出して欲しい。
そして、書き込みにはレスを返しました。
一人で毎日書き込まれる文章にレスをしていました。
何かをしていないと駄目だったんだと思う。
もう一人の俺はすぐに死にたがる。
だから何かをしてないと。
そして、遂に反動が来た。
書き込みに夢中で、自分の事を何も考えなかった反動が。
それは大きな闇でした。
アムカは当たり前、自殺願望まで出てきた。
なんで死にたがるのかって?
辛いからが一番の理由じゃないんだよ。
産まれた事が間違いだったからなんだ。
僕みたいなキチガイは産まれちゃいけなかったんだ!!
「産まれて来てごめんなさい」と部屋の隅で小さい声で何度も何度も言った。
反動はフラッシュバックまで引き起こした。
もちろん、長男に暴行を加えられていた時のです。
見慣れた光景を見て、いつまでも苦しい思いをする。
あの時のあの場所へ連れて行かれてしまう恐怖。
体がどれだけの激痛だったかをしっかりと覚えてる。
ただ、震えながら「産まれて来てごめんなさい」と言う事しか出来なかった。
多分、涙は流れてないと思う。
顔はいつもの無表情。
部屋の隅で震えながら足を抱えて座っていました。
過去が過去になるにはどうしたら良いのか、答えは知っていた。
時間と努力をする事。
挫折しそうになる。
でも、弱い自分なんて許せなかった。
強く、もっと強くならなきゃ。
虐待が染み付いた心は、決して弱さを許さなかった。
誰よりも強くあることを求めた。
その先には孤独という名の絶望があるだけなのに。
その日からアムカは日課になりました。